肥満外来で行われてる基本的な治療は食事と運動両面か
らの生活の見直しですが、必要に応じて薬を使った治療
も行われます。
肥満の治療で使われる薬には食欲を抑える「食欲抑制剤」
脂肪の吸収を抑える「脂肪吸収抑制剤」、「漢方薬」が
あります。
今回は食欲を抑える「食欲抑制剤」と脂肪の吸収を抑え
る「脂肪吸収抑制剤」について調べてみました。
食欲を抑える治療薬「食欲抑制剤」
食欲抑制剤は脳の摂食中枢に直接働きかけ食欲を抑える
薬です。
この食欲抑制剤として主に使われているのが「サノレッ
クス」と呼ばれる薬です。
れた場合に使われる治療薬で、食事療法と運動療法の補
助療法として厚生労働省が認可しているため、健康保険
が適用される場合が多いです。
ただ、継続的に使えるのは3ヶ月までとされており、約
2ヶ月~2ヵ月半で耐性ができるため食欲が戻ってしま
うそうです。
食欲抑制剤の副作用としては、口や喉の渇き、頭痛、
腹痛、下痢、眠気、発疹、倦怠感、動悸、吐き気、
睡眠障害など、意外と副作用が多い薬です。
重篤な副作用には高血圧、肺高血圧、心臓発作などが
あり、命に関わる場合もあるため、あくまでも高度の
肥満の方に限り、医師の判断のもと使用が認められて
います。
脂肪の吸収を抑える「脂肪吸収抑制剤」
脂肪吸収抑制剤は脂肪吸収酵素の働きを抑え、食事で摂取
するカロリーを大幅にカットする薬です。
なので、食べたいものを我慢するストレスがなく、ダイ
エットが可能となります。
この脂肪吸収抑制剤として主に使われているのが「ゼニ
カル」と呼ばれる薬です。
アメリカ食品医薬品局(FDA)で認可されている薬で
すが、日本ではまだ認可されていないため自費扱いと
なります。
脂肪吸収抑制剤の副作用としては下痢や軟便、脂肪便、
おなかの張り、吐き気などがあります。
脂肪便とは体内に吸収されなかった脂肪分が体外に排出
される際に見られるもので、副作用というよりは薬の効
果の現われだと考えられています。
肥満治療薬を利用される場合は医師に相談して、必ず
指示を守って服用するようにしましょう。