肥満外来ではどんな治療内容があるのでしょうか?
医療機関によって、それぞれ違うようですが、
一般的には、まず精密検査を受け、身体の状態を
チェックします。
肥満の度合いや病気がないかを調べ、血液検査や遺伝子
検査などを行った上で、医師からのカウセリングがあり
ます。
これらの検査結果をもとに医師が治療内容を決めていきます。
治療内容には次のようなものがあります。
【食事療法】
管理栄養士が食事の仕方や健康状態を考え、その人に合った
無理のないバランスの整った食事を指導してくれます。
【運動療法】
普段の生活の中で無理なく続けていける運動を指導されます。
主に有酸素運動が行なわれ、ウォーキングや水泳などを行い
ます。
【行動療法】
まずは普段の生活習慣や行動を把握するために記録し、
生活習慣を見直して改善を行なっていきます。
上記3つの基本療法に加え、必要に応じて以下のような
薬や外科的治療が行なわれる場合があります。
【薬物療法】
食欲抑制剤、脂肪吸収抑制剤、漢方薬を利用した治療です。
これらの薬は保険適用のものや日本では未認可のものもあ
ります。
また、副作用などもあるため、医師による指導が必要です。
【外科療法】
主に重度の肥満症の方に対して行なわれる外科的治療です。
直接脂肪を取り除く「脂肪吸引」。
脂肪を溶かして体外へ排出させる効果がある薬剤を注射
する「脂肪溶解注射」。
胃を小さくして食事の摂取量を制限する手術などがあり
ます。
肥満外来で行なうダイエットは即効性のあるダイエット
ではありません。
健康を目的としたダイエットのため、体重は緩やかに
減少していきます。
また、生活習慣や体質が改善されていくので、太りにく
く痩せやすい体質に変わり、リバウンドしにくい健康な
身体になることができます。
リバウンドを何度も繰り返したり、肥満による合併症が
心配な方は、ダイエットを行なう選択技のひとつとして、
肥満外来を受診することも検討されてみてはいかがで
しょうか?